牛たん

牛肉の部位を楽しむ!牛タンからイチボまで

牛肉といえば、豚肉と同様に今や捨てる部位がないといわれるくらいに多くの人に親しまれています。そんな各部位には、それぞれ特有の名称がつけられています。例えば、牛タンやモモ・ヒレ・サーロイン・ランプ・ホルモン・リブロース・ロース・カルビ等々の名称です。

ここではそうした数多い部位の中でも、牛タンとイチボ・ロースに焦点を絞ってご紹介してみたいと思います。

牛タンの魅力と美味しい食べ方

牛タンの魅力

お肉には、三大栄養素の一つでもあるタンパク質が豊富に含まれています。従って、お肉を食べるとタンパク質を手軽に取り込むことができるのです。その代わり、肥満の原因ともなる飽和脂肪酸も同時に取り込んでしまうのです。

ところが牛タンは、脂質をエネルギーに変える栄養素でもあるビタミンB2やパントテン酸の量がサーロインの約2.5倍も多く含まれているのです。あるいは動脈硬化や脳卒中の予防にも繋がるビタミンB12は約10倍にも相当します。さらに栄養ドリンクでお馴染みのタウリンも豊富に含まれており、肝機能の強化や血圧上昇を抑える効果も期待できるのです。

牛タンの美味しい食べ方

牛タンを美味しく食べる方法ですが、これは一般の焼肉店に行った際にも通用する食べ方です。それは、レモンダレがよく合うのです。すでにご存知のように、牛タンはあっさりとした肉質です。そのためレモンのような酸味のある果実との相性がバッチリなのです。

また通販で牛タンの塊を仕入れた際には、薄くスライスしたものよりも厚切りのほうが牛タン本来の深い味わいを満喫することができるのです。仙台の牛タン屋のほとんどが厚切りなのは、そうした理由もあるからです。その他にも、シチューやカレーなどの煮込み料理にもよく合います。

イチボの魅力と美味しい食べ方

イチボの魅力

牛のお尻の肉自体は、ランプといいます。イチボは、お尻の下部にあたる部位のお肉をいいます。一般的には、焼肉店に行くとカルビやロース・タンを注文する人がほとんどです。ところが、希少性の高い魅力的な部位こそイチボなのです。

イチボはカルビのような脂身の部分は少ないのですが、旨味がしっかりとある赤身が多いお肉なのです。おまけに赤身でありながら、それほど硬くないので食べやすいのです。さらにいうとステーキで有名なサーロインの後ろの部分に相当するので、サーロインに似た味わいを楽しむこともできるのです。

イチボの美味しい食べ方

イチボは赤身でありながらも比較的柔らかいお肉です。その代わり、やはりカルビなどに比べると若干硬いお肉です。そのため分厚く切るよりも、薄く切るほうが美味しく食べることができるのではないでしょうか。

またイチボ独特の個性的な味わいがあるので、濃いタレよりもだけで味付けをして食べるほうが本来の味わいを楽しむことができます。それから鮮度のよいイチボであれば、あまり焼きすぎないレアな状態のほうが美味しくいただくことができます。

定番!ロースの魅力と美味しい食べ方

ロースの魅力

牛肉の部位の中では、カルビやサーロイン・ヒレなどと共に誰もがよく耳にするのがロースです。もう少し具体的にいえば、肩ロースとリブロースに分けることができます。いずれもステーキ用のお肉として親しまれています。

中でもリブロースに関しては、サーロインの前隣りの位置に相当する部位なのでサーロインと同様に最高級の部位となっています。従ってステーキにしても美味しいのですが、すき焼きやしゃぶしゃぶにしてもとろけるような味わいを楽しむことができます。

ロースの美味しい食べ方

牛ロースといえば、ステーキ用のお肉として多くの人に親しまれています。そんな中さっぱりとしたすき焼きも実に美味しいのです。ちなみにすき焼きといえば、砂糖をたっぷりと入れた甘い醤油ダレで食べるのが通常のパターンです。

ところがロース肉をすき焼きにする場合には、干しシイタケや醤油・みりんだけで味付けをするのです。しかも砂糖を使わないので、一般的なすき焼きの常識には反するかもしれません。その代わり、干しシイタケのサッパリとしたダシの風味が食欲をそそるのです。

まとめ

牛肉は、豚肉や鶏肉・馬肉など数あるお肉の中でも最高ランクに君臨しています。おまけに様々な部位によって、独特の味わいを楽しむことができます。ここではそんな数ある部位の中でも、牛タンとイチボ・ロースに焦点を絞ってみました。今度焼肉を食べる際には、こうした部位の深い味わいを再確認してみるのもいいでしょうね。